3. 富士通LIFEBOOKでCD/DVDブートするために苦労した話


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2014/10/26 作成
一切推敲していない糞文章故、大変読み難い代物となっております。

前置き

このセクションは本論とは離れたものなので読み飛ばしても影響はないはず。

2012年4月上旬に「富士通 FMV LIFEBOOK WS2/K」を購入。Windows8の使いづらいUIに四苦八苦しつつも自分なりに使いやすく
設定を弄ったり、途中でWindows8.1が出たのでアップデートしたりして暫くの間は快適に使用できていた。

ところが、購入から一年弱が過ぎて無料保証期間が切れようかという時期に差し掛かったとたん、ブルースクリーンを連発。
windows8以降の独特なブルースクリーンには「KERNEL DATA INPAGE ERROR」の文字。再起動してイベントビューアーで
Winndowsのシステムログを確認すると、赤い×印のアイコンがついた重大レベルのエラーが発生していたようで、
「システムは正常にシャットダウンする前に再起動しました。このエラーは、システムの応答の停止、クラッシュ、または
予期しない電源の遮断により発生する可能性があります。」などと書かれている。
Provider Name は Microsoft-Windows-Kernel-Power、EventID は 41。

調べてみるとこの症状は俗にKP41病などと呼ばれているそうで、対処法を調べては実践し、調べてはまた試し…
それでも症状は改善せず、PCを起動して2~3時間くらいすると不意にブルースクリーンが襲ってくる。
解決していそうで解決していない、そんなことの繰り返しでいつの間にか無料保証期間が終わってしまった。

で、もう一回イベントビューアーをしっかり確認すると、KP41の前にHDDのIO操作再試行の警告やら不良ブロック発見のエラーやらが
大量にあったので、HDDまわりが怪しいのかな?と気付き始める。しかしKP41病について調べていた時に出てきた症例として
HDDの接続不良なんてのもあったので、HDD自体が怪しいのか、はたまたHDDとPCの繋ぎが怪しいのか、この時点では判別できなかった。
PC開けるのなんて面倒だし、症状が悪化しちゃったりしたら嫌だから、といつの間にかこのKP41病の治療を後回しにするように。

ところが2014年8月にあったWindows Updateに不具合があり、それはPCによってはアップデートして2回再起動すると起動不能になる、
という何とも恐ろしいものであった。ブルースクリーンによる再起動がこれに含まれるかどうかはさておき、そういう恐れも
無きにしも非ずということで、勝手に再起動されるKP41病を直しちゃおうと思い立ったわけである。
(実はその後我がPCはKP41病のせいで幾度となく再起動する羽目になったが起動不能にはならなかった。不幸中の幸い?)

まずは定番のchkdskから。/fでC:とD:を確認してみるが症状は改善しない。/rでやっても同じだった。
先の調査中に「chkdskを繰り返すとHDDが復旧する場合がある」なんていう報告があったのでめげずに5回くらいchkdsk。
かなり時間を食った割に効果なし。しょうがないので一時的にそのまま使っていたが、またもやブルースクリーン頻発。
しかもエラーメッセージが「MEMORY_MANAGEMENT」のやつが出てきたり、一時再起不能になってシステムの復元をしたり
大変な苦労をする羽目になった。復元ポイントが一番古い奴以外全部破損していて復元に失敗したのには流石にビビった。

一応起動はできるようになったので、今のうちにHDDの現状を把握しようと、CrystalDiskInfoなるソフトで確認することに。
なんとC:D:が「注意」表示になっているではないか…!「代替処理保留中のセクタ数」が「000000000008」になっているのが
いけないらしい。要は8つのセクタが不良という訳だから、これをどうにかすればいい、ということがわかった。
で、HDD自身による処理を待たずにセクタの代替処理を強制的に行うためのツールとして「hdat2」というものがあるのを知る。
これはブータブルCDなどから起動するレスキューCDとかと同じ感じのやつな訳だが、そこはさして問題ではなく、
代替処理によるデータの欠損が一番の心配であった。しかし、いつも使っている外付けHDDについて「代替処理済のセクタ数」を
見てみると、なんと「07C900070007」などという恐ろしく大きい数が表示されていたので、8セクタくらいどうって事ないかなと
いう気がしてきて、思い切ってセクタ代替処理によるHDD及びwindowsの安定化を試みることにした。

今回は最終的に「HDAT2 v5.0」と「HDAT2 LITE v5.0」の2種類を使うことになった。
Windows8には最初から「ディスクイメージ書き込みツール」が付いている。要するにimgburnとか使わずにisoから焼けるという
親切なツールである。こいつでCDに「hdat2_v50.iso」のイメージを書き込めばブータブルCDの完成。
ところがこの先で思わぬ苦労をすることになったのである。

経緯みたいなアレ

このセクションも経過をダラダラ書き連ねたものなので結論だけでよければ飛ばしてくださいな。

ブータブルCD/DVDから起動するためには通常、BIOSの設定画面からCD/DVDドライブの起動優先順位を上げるか
起動直後に指定のキーを連打するなりして起動メニューを呼び出す。
今回は、まずShiftキーを押しながらシャットダウンボタンをクリックしてWindowsを完全にシャットダウンさせる。
これで高速スタートアップ機能が一時的に無効になるらしい。次に、起動直後にビープ音が鳴るまで「F12」を連打して
起動メニューを呼び出す。ここでCDを挿入し、メニューから「CD/DVD Drive」を選択。今までのPCならこれで難なく
起動したのだが、なんと「選択したデバイスから起動できませんでした」などと言われてしまった。

ディスク作成に失敗したのかな?と思い、今度はCDじゃなくてDVDに「hdat2_v50_lite.iso」のイメージを書き込むんでリトライ。
しかしやはり「選択したデバイスから(ry」と言われてしまった。もしかして外部メディアから起動できないの?と思い、
むか~しに作成したWindows PEのレスキュー用DVDで再試行。でもやっぱりだめ。

ググってみたら、どうやらUEFI設定画面からゴニョゴニョしないといけないらしいということが分かった。
Windows7が登場してBIOSがUEFIに取って代わられ始めた頃に、セキュアブートとかができるようになるとか何とかいう記事を
読んだことがあったので、後述の設定については以前から知っていたのだが、結局UEFIの設定を弄るようなことは今までやって
来なかった。その時はシステムのバックアップツール「Paragon Backup & Recovery」の無料版がUEFIに正式対応しておらず、
仕方がないのでUEFI正式対応を謳う「Macrium Reflect Free Edition」を導入した、なんていう経緯もあったりする。

早速UEFIの設定をゴニョゴニョしてみる。
さっきと同じ手順でシャットダウン。起動直後にビープ音が鳴るまで「F2」を連打して設定画面を呼び出す。
まずは「セキュリティ」タブの「管理者用パスワード設定」で任意のパスワードを設定。次に同じタブの「セキュアブート設定」
から「セキュアブート機能」を「使用しない」に設定。そして設定を保存して終了。さっきのDVDでもう1回試してみる。
これで起動できると高を括っていたが、またしても「選択したデバイスから(ry」と言われてしまった。
(参考ページには「設定を戻さないとWindows8が起動できない」みたいなことが書いてあったけど普通に起動できた。)

どうしたらCD/DVDブートできるものか、その後いろいろと試してみるも効果なし。しかしある時、有用な情報に当たった。
富士通FMVサポート窓口 on Twitter(魚拓)
先の設定画面から「互換性サポートモジュール」を「使用する」に設定すると起動できるかもしれない、ということだった。
これを試してみたところ、あっさりとCD/DVDブートできた。

結局どうすればいいのか

基本的には、参考ページ(下記一覧)の一番上にあるURLから飛んだページに記載されたとおりにUEFIの設定を変更する。
ただし、追加で「互換性サポートモジュール」を「使用する」に設定する必要がある。
また、UEFIの設定は後で元通りに復元する必要はない。

ただし、これはあくまでLIFEBOOK WS2/Kの事例であり、環境によってはこの操作が必要ないかもしれないし、
他に追加の操作が必要になるかもしれない。たぶんUEFI環境では似たような過程を経ないとCD/DVDブートできない。

余談

hdat2は結局、後で作ってディスクがそのまま入っていたDVDの方(即ち HDAT2 LITE v5.0)を使った。
hdat2でエラーをチェックしたところ、やはり不良セクタが8つ発見された。当然ながらCrystalDiskInfoの時と同じ値。
これを強制的に修復。セクタが連続的に不良を起こしていたので、その部分のスキャンに差し掛かった瞬間に
けたたましいビープ音が0.5秒間隔で30秒弱ほど鳴り響いた。その後暫く放置して数時間後に確認したら終わってた。

Windowsを起動し、CrystalDiskInfoで確認すると「代替処理保留中のセクタ数」が「000000000000」になり、代わりに
「代替処理済のセクタ数」が「000000000008」になっていた。保留中だったのが全て処理済になったということらしい。
これ以後はブルースクリーンには出会わずに済んでいる。取り敢えずは修復成功ということになりそう。

参考ページ


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